人事ポリシーとは人事施策の根幹となるもので、人事領域におけるMVVとも言えます。
人事ポリシーを作ることで、人事戦略・人事施策に一貫性を持たせることができるため、効果が最大化するとともに、意思決定の迅速化ができ、かつ従業員エンゲージメントの向上や採用後のミスマッチを抑制しつつ、ほしい人材に効率的にアトラクトできることが期待されます。

望ましい行動を促進することで、Value(顧客への価値)創出の源泉となり、かつOrganize(組織化・再現性向上)に繋がります。望ましい組織風土は、Rarity(自社しかない強み)となり、Imitability(模倣困難で永続的な強み)へと繋がっていきます。

人事ポリシー設計支援について

人事戦略設計で、このようなお悩みはありませんか

  • 会社だけ、従業員だけの目線に偏ってしまう
  • 要素を広げすぎて収拾がつかなくなってしまう
  • 血の通っていないものになってしまう
  • 人事施策との連動がイメージできないままポリシーを考えてしまう

会社だけ、従業員だけの目線に偏ってしまう

会社から従業員への期待や、従業員の権利的な要素のどちらかだけを強調してしまったり、極端にバランスを欠いたものとしてしまうことで、経営層か従業員のどちらかから反感を買ってしまい、絵に描いた餅となってしまうことがあります。

要素を広げすぎて収拾がつかなくなってしまう

要素出しをし始めると、入れておいた方が良いと思われるものが多く出てきてしまい、あれもこれもとなり、最終的な文言に落とし込むことができなかったり、盛り込みすぎて何が言いたいのか判らない文章になることがあります。

血の通っていないものになってしまう

人事ポリシーに加えるべき要素を抽出する際に、検討が浅すぎたり、理想的な内容ばかりになってしまうと、想いの込もらないものに留まってしまうことがあります。

人事施策との連動がイメージできないままポリシーを考えてしまう

人事ポリシー策定によってどのような施策が考えられるのかをイメージしないままポリシーのみを策定してしまうと、合意を得るのが難しくなったり、施策検討段階で人事ポリシーの存在が足枷になってしまうことがあります。

人事ポリシー設計支援で押さえるべきポイント

MVVと連動していること(未来志向)

人事施策は会社の未来を作るためのものです。
人事施策の根幹となる人事ポリシーは、中長期的に企業が目指すものであるMission・Vision・Valueの実現を後押しするためのものであることが求められます。

戦略や事業目標との整合性が取れていること

人事ポリシーを作っても、現在の戦略とかけ離れていると効果発現までに時間が掛かってしまったり、人事ポリシーに基づいた施策を実施する誘因に欠けたりしてしまい、人事ポリシーが有名無実化してしまいかねません。
戦略や事業目標を念頭に置いて設計することが求められます。

実現可能性があること

人事ポリシーは設定するだけでは意味がありません。人事ポリシーに基づいた施策をおこなう必要があります。逆に、ポリシーに反する施策を行ったり、放置しているとポリシー自体への期待が裏返ってしらけてしまうことにつながります。
ポリシー変更に伴い人事施策の見直しも必要となります。

しかし、現在の人事制度や諸施策とかけ離れたポリシーを設定すると、関連する多くの施策も変更が必要となるため、短期的に負荷が過剰になります。
既存の人事施策と極端に乖離したポリシー設定は避けた方が無難です。

※ドラスティックな変更の必要がある場合はこの限りではありません

浸透しやすい表現になっていること

人事ポリシーは従業員への浸透や採用広報で公開することでより効果を得やすくなります。
判りやすい表現にを心がけておくと良いでしょう。

人事ポリシー設計支援の特徴

Studio LOGICAでの人事ポリシー策定サービスは、以下の手順でおこないます。

  1. 人事ポリシー策定に必要となる4つの要素からの分析を実施する。
  2. 人事ポリシーに含むべき要素を抽出する。
  3. 人事ポリシー文案のご提案と最終化のための議論のファシリテートをおこなう。
  4. 合意獲得のための資料作成支援をおこなう。

企業目線・従業員目線のバランスの取れたポリシー策定に近づくことが期待できます。

また、必要なインプットを網羅しつつ集約させることが可能です。
具体的な人事施策をご提示しながらポリシー設計を行なうため、次のアクションへの移行もスムーズになります。

必要に応じ、コピーライターによる添削もおこない、より魂のこもったポリシー設計に近づけます。

人事ポリシー設計支援の進め方

人事ポリシー設計は以下の流れで検討します。

  1. 企業目線(中〜長期)を元にした要素抽出

    MVVを実現するために従業員が採るべき行動を分解し、要素を抽出していきます。
    MVVそれぞれについて実施したあと、グルーピングや補完を行い最終化をおこないます。
  2. 企業目線(短〜中期)を元にした要素抽出

    中期計画等から人事が押さえるべき目標数値を抽出し、現状との解離度を踏まえて採るべき施策案を仮置きします。それらからポリシーとして押さえるべき文言を把握します。
  3. 従業員に提供したいことの整理

    中期計画等から人事が押さえるべき目標数値を抽出し、職種・レベル別に分解。
    同様の基準で現状を把握し、ギャップを特定します。
  4. 従業員の思いの整理

    事業・職種ごとの人材ポートフォリオに基づき、獲得/育成可能性を考慮しながら人材パイプラインの案を設計します。

人事ポリシー設計支援のナレッジ

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人事ポリシー設計支援の実績

中部地方の葬儀業を中心とした生活支援サービス業

期間2023年6月〜2023年8月

葬儀業におけるMVV変更/行動指針策定

既存事業の周辺領域への進出に伴い、従来のMission-Vision-Valueからの変更ニーズが生じたため、MVVの見直しと行動指針策定の為のワークショップ(全6回×2時間/回)のファシリテート
・MVVの妥当性確認
・MVV変更案の作成
・変更後Vision-Value実現の為に必要となる行動要件の抽出
・行動要件に基づいた行動指針案の作成
・ブラッシュアップ・文言の統一

  • 人事ポリシー設計支援
グロース上場人材紹介業

期間2022年9月〜2022年10月

人事施策に柱を通すための人事ポリシー策定

経営戦略・VMV・Spirit等様々な検討を統合して、会社が従業員に求めるもの・従業員に提供するもの、の2種につき、それぞれ3要素ずつ整理。

  • 人事ポリシー設計支援
プライム上場通信建設業

期間2018年2月〜2021年9月

プライム上場通信建設業での人事制度設計・運用支援

人事制度グランドデザイン作成・等級制度構築・評価制度構築・報酬制度構築・育成体系構築・運用支援に関し、提案からプロジェクトマネジメントまで実施。

  • 人事ポリシー設計支援
  • 人事目標設定
  • 人事戦略設計支援
  • 人事施策アセスメント
  • 人事制度設計
不動産仲介FC

期間2018年4月〜2021年3月

競合に勝ち続けるための人事制度設計

人事制度グランドデザイン作成・等級制度構築・評価制度構築・報酬制度構築・育成体系構築・運用支援に関し、提案からプロジェクトマネジメントまで実施。

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  • 人事戦略設計支援
  • 人事施策アセスメント
  • 人事制度設計
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