「業務削減をやろうとして上司に相談したら反対された」ときに取るべき戦略

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皆さんが業務を削減したいと思って、上司とか周りの人に「この業務をやめたいと思う」と相談すると、反対してくる人は必ず居ます。

それは何故起こるのかについて考えます。

人間は得るより失うことを嫌がる生き物

人間の心理的な性質として「何かを無くすと言われたら、その業務にしがみつき出す」というものがあります。「確かにその資料はあんまり誰も見ていないかも知れないけど、たまに見ることもあるかも知れないし」とか。小さな小さなメリットも気になるんですよね。これは行動経済学でも立証されている理論(プロスペクト理論やサンクコスト効果)であったりします。失うことは怖いんです。だから、何か業務をやめようとすると反対されます。

では、どうやって伝えるべきか?

じゃあ、結局働き方改革ってムリなの? と思われるかも知れませんが、「失うことは怖い」ということを活用してください。

「この業務をやることで、やらないことに比べて○万円コストが掛かっています。」
「この業務をやることで、その代わりに出来ていたはずの××業務から得られるメリットが失われています。」

と言ったような伝え方をするわけです。

「この業務をやめる」というと、「この業務を失う」と思われますが、「この業務をやると~~~を失う」と言うと、やらないことがスタート地点に変わるわけです。「何を失うか」を伝えるイメージですね。

業務削減 山本遼流のグレーゾーン技

これは僕の必殺技ですが、「念のため作れって言ってるけど、誰も読んでいないだろう」と思った資料については、一応資料を作るもののローカルPCに保存しておいて、誰にも提出しない。 3ヶ月誰も気付かなかったら止める。 というのがあります。

要求されたら提出すればいいんですね。うっかりっぽく言えば良いんですよね

「あ、ローカルで作業しちゃってました。すみません。今共有します」とか

「メール送るの忘れてましたーすみませーん」とか。

上司の方が正しいこともあることは留意しておいてください

あと、最後に心に刻んでおくべきことは、「上司の方が正しい」ことも多いと言うことです。皆さんの目線から見て「要らんだろ」と思うものも、上司の(より高い)目線では実は必要だったりすることもあります。

それを無理矢理止めてしまうと、全体の業務に支障が出ると言うことですね。

今日のまとめ

「何が得られるかじゃなく、何を失うか」で説得する

こっそり止めてしまうのも一考だが上司が正しかったら受入れましょう